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トヨタ・オーパ

ブームで終わるか終わらないか?

 いやはややっとトヨタの新しいクルマ、オーパの良さが分かってきたような…。っ ていうか俺、正直このクルマのどこがいいのか全然分かってなかったんだよね。最初見たときはなんかパイクカーみたいなおもしろ一発デザイン系のクルマだと思ってたんだけど、エンジニア氏に聞いてみると「21世紀のクルマとして考え抜いて造った」みたいなことを言うし、最初のひと月で受注1万台まで行ったという。うーん、俺のカンもにぶってきたか…などと思ってたんだけど、今日、撮影で一日のってよーくわかった。当たり前だけどこれ、スタイルのクルマですね。たしかにオデッセイとかファンカーゴみたいなクルマって便利だけど、やっぱりどーにも生活臭いというか、もーこんなのイヤだー!って乗ってて思う時が来る。もっと普通のセダンやクーペみたいなクルマに乗りたいと。でも実際問題、セダンじゃ物が乗らないし、不便。で、オーパだ。なんちゅーかコレ、ステーションワゴンだとかミニバンみたいに実用重視!って感じが全然しない。どっちかっつーとスタイル優先、いや、それどころかモードである。しかもそれでいて使い勝手はワリといい。むろんワゴンみたいに荷室は広くはないけど、その気になればロングのサーフボードも乗る。かなりツライけどね。ってなワケで、ようするにミニバンの使い勝手を知ってしまったクルマ好きに贈るクルマですな。

 年の頃は30ぐらい。でもま、正直、俺は個人的にはあんまりカッコいいとは思わないけど。でも、生活臭の少なさは、ファミリー臭の少なさは認めますよ。いやホント。

 ただ、唯一の疑問はそのスタイル。ワゴンとミニバンとセダンのいいとこどりみたいな、そのスタイルコンセプトはありだと思うけど、なんか“本物感”が少ない。へたすっと一過性のブームで終わっちゃうかも?それか、このオーパの二代目は買いなんじゃないでしょうか?

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プロフィール

バラエティ自動車ジャーナリスト
小沢コージ

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中のバラエティ自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『CAR SENSOR』『日経トレンディネット』『carview』など連載多数。一時はTOKYO MX「アンダーステア」でメインパーソナリティ、現在NACK5「おとこラジオ」に時折ゲスト出演。クルマ以外の著作も多く、今年1月にはロンドン五輪のトビウオジャパンを取材した「つながる心」(集英社)を編集、時計分野でも『時計BEGIN』にて連載中。最近、上海オフィスも完成し、中国進出中!!
愛車はロールスロイス・コーニッシュクーペ&ホンダ・エディックス&トヨタiQ。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

小沢コージの単行本


『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』
(宝島社 13年5月)


『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』
(集英社 13年1月)


『クルマ界のすごい12人』
(新潮社 08年6月)


『国産車の愛し方』
(小学館 07年2月)


『力説自動車』
(小学館 06年春)


『小沢コージのクルマ苑』
(ロコモーションパブリッシング 05年秋)


『愛のクルマバカ列伝』(右)
(講談社/三推社 99年冬)


『クルマ選びのハッピー&ブルー』
(アスペクト 98年春)

小沢コージの現在の連載

ベストカー/三推社
愛のクルマバカ列伝
ENGINE/新潮社
日本自動車永代蔵
LAPITA/小学館
輸入車の愛し方
時計Begin/世界文化社
時計中毒の人々
宝島/宝島社
山内一典×小沢コージのクルマミシュラン
smart/宝島社
GO! SMART CARS GO!
週刊プレイボーイ/集英社
俺車
TranScooter/ニューズ出版
バイク異能人の作り方
FORM/ニューズ出版
クルマはスポーツウェアだ!
webCG/二玄社
小沢コージの勢いまかせ!!
nikkeibp.jp/日経BP社
小沢コージのアンチエイジングカー
バツラジ/TBSラジオ
木曜日:男のモノいじり!

小沢コージの不定期寄稿誌

過去、扶桑社『週刊SPA!』、小学館『ビックコミックスピリッツ』、文芸春秋『NUMBER 』、主婦と生活社『LEON』、世界文化社『BIGIN』、光文社『週刊DIAS』などに寄稿。またやるかも?