ホンダ・ステップワゴン
恋愛と子供
新しいステップワゴンにさっそく乗ってみました。クルマは確かに良く出来てて細 かいとこが格段によくなってる。例えば回転半径の小ささ、インパネシフトの使いや すさ、シートアレンジメントのよさ、走りのしっかり感、エンジンのパワー向上、ぱっと見に新しいデザインなどいいところはいっぱいあるんだけど、そうは言っても 本質は旧型通り。それはそれで大変いいんだけど、わかったことがあります。それは「子供は楽しい」ってこと。
最近、気づいてきたけど、子供って楽しいんだよね。昔は子連れのファミリーみるたび、「たいへんそうだなぁ」としかおもわなかったんだけどそうじゃない。俺の持論なんだけど、高度成長の時代と違い、今の日本にはウワベはともかく、本格的に楽しいことってのは少なくて、それは流行歌をみればわかる。昔は戦争の事とか人生論的な歌があったけどいまはほぼなく、結論から言っちゃうとネタは恋愛しかない。それは今の日本がすべからくそういうものでしかカタルシスというか、本質的な快感が得られないからと思ってたけどそうじゃない。「子供」。これは根源的に楽しいものなのだ。
で、話は戻るけど、ステップワゴンの求心力の根本はそこにある。「子供は楽しい」。だから独身の子供ギライにはステップワゴンが売れるのが全然わからないと思うけど、子供好きにとってみればこれほど楽しいクルマもない。極論を言えば、安くて、広くて、使いやすくて、安全な"だけ”のクルマ。これは結構、日本にとってはスゴイ存在なんだと思う。