VW 3リッター ルポ
低燃費カーっていうより、
まるでシルエット・フォーミュラ!
おっと忘れてた忘れてた肝心の超燃費カーの報告であります。この正式名称 『VWルポ 3L TDI』ってのは、ヨーロッパの夢の環境目標値、「3リッターの燃料で100km走れるクルマを造る」に答え、VWが他のヨーロッパのメーカーに先駆けて作った超低燃費カー。ドイツでは去年の7月から売られてるものなんだけど、まだ日本に正規輸入されてなかった。っていうか、実は未だに正規で入れるかどうか健闘してる段階で、というのもプリウスはともかく、ホンダのインサイトやその他、低燃費エコカーを見ればわかるように本当に売れるかどうかわからないから。
実際見てみてわかったのだが、造りは現実的な実用車っていうより、夢の実験車って感じ。例えばウィンドウの開閉はいまどきマニュアルだし、パワステもなく、内装も鉄板ムキ出し。インパネもかなり未来的で特殊な造りだし、ギアボックスも普通のATじゃなく、軽量のMTタイプを改良したもの。低燃費カーっていうより、まるでシルエット・フォーミュラ!ちょっとしたスペシャルハンドメイドのレーシングカーって感じなのだ。
しかもルポは元々日本に導入されてないVW車だからこれだけのために正規輸入するのもどうか?って迷うのもよくわかる?でも、俺個人としては細かい不具合はあるけど結構欲しい!って思ってしまいました。まずカッコがいい!ルポを実際みるのは初めてだけど、正直、VWのポロより衝撃的。それからさっきも言ったように造りがハンドメイドのレーシングカーみたい。低燃費のための、シンプルすぎる低装備グルマって感じじゃないのだ。オマケにホンダのインサイトとは違って、後席に十分2人乗れるし、荷室も使える。さらに、さらにだよ! 意外によく走る。車重830キロっていう超軽量のせいもあるけど、超低燃費ディーゼル・ターボのエンジンがことのほか良く回るし、乗り心地もドイツ車らしく、硬めかつ余裕があっていい。つまり実用的な上に、走って十分楽しいし、オマケにオシャレ。これで燃費が超イイんだから多少のビンボーくささなんて気にならないでしょ。ま、実際売られるときはパワーウィンドウとキーレスエントリー&集中ドアロックぐらいつけてほしいし、MT改良型AT特有の気持ち悪いシフト感触もなんとかしてほしいけどね。
さて、肝心の燃費はスタンドで計ってはいないけど、だいたい100キロ走るのに高速で4リッター、街中でもうちょい悪いぐらい。つまりリッター20から25キロはいく。オマケにディーゼルだからお値段ガソリンの約3分の2くらい。燃料代に関して、ほとんど気分は原付! って感じじゃないんでしょうか。唯一、プリウスみたいに「ハイブリッド!」って分かりやすいカンバンがないのがナンだけど、値段によってはクルマ好き意外にも結構うれそう。俺自身、かなり欲しいです、金ないけど…