VWポロ・オープンエア一週間インプレッション・まとめ
VWポロに一週間乗ってみました。重複する部分もありますが総まとめを。
一言でいうとドイツ車・新時代を感じましたね。なぜなら乗って最初に感じるタッチ、感触がいわゆる既存のドイツ車イメージとはまったく違うから。昔はドアも重かったし、シートも硬めだったし、エンジン音の大きさなどまったく気にしてないところがあって、それが良くも悪くもドイツ車の味を決定づけていた。で、それは安心感を与えると同時に、乗り手を選ぶ、つまりドイツ車に慣れてない人以外を受け付けないことにもつながったんだけど、明らかにそういう部分がなくなってるのだ。一言で言うと乗りやすくなってる。
具体的にはドアも軽いし、ハンドルも軽し、すべてが軽い。ただし、ここからがスゴイんだけど、かといってドイツ車らしさを捨てたかというとそうじゃない。高速の直進安定性とかいたずらにピークパワーを狙ってない実用的なエンジンとかは残してある。
えー、つまりスカして言うならば上手に調理されたジビエ。えー、ジビエってのは野ウサギとかハトとかそういう野性の動物の肉料理のことで、基本的には味もあるけど、臭みもあって、ヘタに調理されてると食えないんだけど、うまくクセを取り除くと、味が濃くって、もっ、養殖ものの肉料理は食えない! ってな感じのもの。しかして、新しいポロはそういう感じになってるのだ。
ポルシェにしろ、ベンツにしろそういう“昔のドイツ車”っぽいところは減ってて、それが良くも悪くも新しいドイツ車のイメージを創り出してるんだけど、なんかどーにも「昔のクセの強いいい味は残す」という感じにはいってなかったようにおもう。でもこの新しいポロはサイズも昔のゴルフみたいにコンパクトで便利だし、真の意味でのドイツ車の“ジビエ”になってる! のではないでしょうか…
ってなワケで今後も期待してますよ、VWさん。