バカヤロー! 電気製品への私的文句
今、どのデジカメを買ったらいいかで迷っている。とりあえずば昔、誰かに貰ったカシオのQV70って奴を使ってるんだけど、これがどーにも使いづらい。ホームページに使うだけなんで、データが重くて処理が遅い画像が鮮明なのは別にいらない。とにかく今のはバッテリー性能が全くダメで、アルカリの単三乾電池を3本入れてもだいたい15分ぐらいで切れちゃうのでそれをなんとかして欲しい。ま、15分って正確に計ったわけじゃないけど、とにかく取材一回分、持つか持たないかって感じ。毎回毎回電池を入れ替えればいいんだろうけど、俺としてはそんなことアホらしくてやりたくない。面倒くさいし、ムダ多いし。ってなワケでおーい、だれか早くなんとかしてくれ?。
そこでさっそく俺は昨日、新宿西口のビッグカメラに行ってみた。QVを手に入れたのはデジカメ出始めの2、3年前だし、もうそろそろいいのが出てるだろうと思ったのだ。
店頭に行くとあるわあるわ、ずらっと並ぶデジカメくん。30種類ぐらいはあるだろうか。そして目があった定員が「お客さま、どういうのをお探しですか」っていうんで聞いてみると、これがどうにもわかりにくい。よくよく聞いてみると、最近は「コンパクトさ」と「画像の解像度」、それとMP3機能が付くとか付かないとかの「付加機能」が争点になってるようで、でも現実的には「デザイン」が決め手になってるようだった。
実際、人気がある「イクシー」なんてコンパクトでカッコいいし、確か中田も宣伝してたようだし、それからそれから、MP3機能が付いてて、ほとんどウォークマンサイズの富士フィルムの「ファインピックス40i」なんて売り切れだったもんね。これまたノリカがCMしてた感じ。やっぱポイントは「デザイン」、そしてイメージなのね。
でも、俺としては怒りを憶えそうだった。だって、俺が欲しい長時間使える! 後は基本機能充実! ってのがほとんどないんだもん。あんなに種類あるのにさ。
話は飛ぶけど昔、良く使ってたワープロもそうだった。俺にしてみればとりあえずキーボードのタッチを良くして、あとは辞書機能と処理スピードを上げて確実な印刷機能を付けたら、とにかく軽く、そして落としても壊れないくらいに頑丈なものが欲しかったんだけど、そういう本質的なものはまず出てこない。富士通のオアシスにしてもNECの文豪にしてもシャープのなんとか? しても基本機能をほっといて、やれ印刷機能やらイラスト機能やらスケジュール管理機能やらそんなのばっかり充実させる。
でも、俺の知ってる限り、素人さんで「うわー楽しそう!」ってワープロ買って、それを使いこなしてる人なんてほとんど見たこと無いのだ。要するに自動餅つき機と一緒で腐らせちゃうのが関の山。
結局そうなのだ。道具というのを本当の意味で使いこなすのは難しいもの。そりゃそうだ。それには努力が必要だから。あるだけで勝手に持ちを付いたり、写真を撮ってくれるものではないのだから。で、カメラにしてもワープロにしても餅つき機にしても、本質は道具だから、元来使いこなすのは難しいものなのだ。だから例え、付加機能を付けて楽しげにみせても、本当に使いこなせるかはわからない。でも、メーカーは売らんがためにそういう戦略を取ってくる。ワープロしかり、カメラしかし、デジカメしかりね。でも、本当はそんなのダメだと思うんだけどね。どんどん世界に置いてかれる。ってなわけでメーカーのみなさん、長持ちする軽いデジカメ作ってくれませんかね。買いますから!