パリ報告その2…ラーメン
こないだも書いたけどパリで食ったラーメン、期せずしてうまかったでございます。日本で食うようにうまいわけではない。冷静に考えれば、そのへんの街のラーメン屋レベルであろう。だが、フランスに置いてそれを食うのは結構な感動なのだ。
店の名前はそれこそ「サッポロラーメン」。バンドーム広場から歩いてすぐにあり、構えはなんてことないんだけど、まず感動するのは入って聞こえてくる「カチャンカチャン」とナベを振る音。
ここはどこ? 日本? って感じ。やっぱさ。こっちで入る中華料理は大抵厨房が見えないし、これだけでもマジな日本スタイルだと思う。
でね。塩ラーメンとチャーハン食ったんだけど、まずラーメンが普通にうまい。麺はイマイチだが、スープは上等。臭みが少なく「コンソメに近い」という意見もあった。
それよっかチャーハンがよかった。ラーメンよりうまかった。
さらにね。感動なのが、客の半分以上が白人系フランス人なこと。最初、きっと大半が日本人なんだろうと思ったのね。店構えにしても味にしても。
ところが良く見ると白人が普通に来ており、しかも結構な人が全部平らげてる! 驚き。好奇心だけではなく、どうやら本当にうまいと思ってる人がいるようなのだ。
昔、ヨーロッパ人が受け付けない日本の味に「ダシ」って話があって、確かにラーメンは鳥ガラ中心なんだろうけど、もはや日本の独特の味だし、無理だと思ってたのね。
そしたら現実は違ってました。それともフランス人がよっぽどチャレンジ精神に溢れてるのか? 東洋コンシャスなのか?
ついでに左利きが多いのも興味深い。こっちは規制されてないんだね。学校教育で。
自由の国だと思いました。うーん、ラーメン屋は世界の橋だ! カラオケ屋に続き、世界を制覇しないもんだろうか?