アメリカはキライだ! ってステキかも…
昨日F1の後に寅さんを観た。偶然、TVで。
相変わらずの雰囲気だったんだけど、意外にも衝撃だったのが寅さんの「アメリカはキライだ!」の一言。
ストーリーは珍しくも外人さんが思いっきり出るもので、「マイケル・ジョーダン」という今じゃ絶対使わない(使えない?)ような役名で出てくる。それもふざけた行商役で。
でね。問題は寅さんが初めてマイケルに会う直前のシーンなんだけど、どう対応するのかなぁって思ってたら「俺はアメリカは大っきらい!」とキッパリ。キッパリどころか「嫌い」「怪物」とかひでぇ言葉を連発。
なんか妙にキモチよかったなぁ。でもこれが当時の本音なんだと思った。
別に俺はアメリカが嫌いではないし、欧米への憧れは十分にある。だけど、昔の人が嫌いっていうのはわかるし、白人を見て「デカくて鼻が大きくて…」ってビビるキモチもよくわかる。俺の中にも当然あると思う。自然な反応だよね。
で、映画ではその自然な反応が上手に描かれていた。やっぱいい映画なんだと思った。
いまだと「アメリカは嫌い」なんてハッキリ言えないだろうし、自主規制が行われる気がする。この映画自体、実はよく放送できたなぁと思った。まだまだ日本にも健全な部分がある。今からは作れないだろうけどね。おそらく。
これからもこういう映画が放送されてほしいなぁと思いました。で、今も作れたらいいだろうね。