これまでの平山相太は失敗だった
スポーツ新聞の長年のファンとして、最近、思うのがある種の事情を、マスコミが好んで書かないと言うことだ。
例えば「これまでの平山相太は失敗だった」ということ。
サッカーU-18およびU-20代表。最近になって、オランダ一部のヘラクレスで活躍、初出場2得点でひとまず騒がれているが、おそらくこれがプロ転向のギリギリのタイミングだったように思う。
高校サッカーで大活躍、国見で選手権2回優勝、得点王も2回獲得。Jリーグはもちろん、海外からも誘いはあった…そこまでは良かった。
でもね。やっぱ筑波大学進学は失敗だったと思うのよ。確かに、将来不安のプロサッカー選手。大学というキャリアを付けたいのもわかる。親は特にそう思うだろうね。でも、同じフリー業として思うけど、やはりプロの経験はプロでつけるしかない。
先日、オレの知り合いのカメラマンが言っていた。彼は高校卒業直後、写真専門学校に進学が決まっていたけど、とあるプロカメラマンのひとことで取りやめたそうな。
「プロになりそびれた奴から教わっていいことあるわけないじゃん」。
まさにその通り。もちろん一流カメラマンが校長クラスになることはあるだろう。だけど、申し訳ないが、ほとんどの講師は、プロカメラマンになれなかった、使えなかった人々。技術はともかく、なにかが足りない。だって普通考えてみれば、進んでプロカメラマンより専門学校の先生になりたい奴がいるわけはない。
平山はハッキリとこの2年をムダにしたと思う。それに、筑波大進学は、強すぎる高校サッカー監督の方針だったとも聞く。やっぱしょせんは「教育の一環」だからね。
事情は違うが、野球の江川もそう、福留もそうだ。ハッキリと大学に行ったことで「旬を逃した」と思う。江川はもっと大投手になれたし、福留はもうちょっと早く首位打者を取れた。
まだまだ日本のプロスポーツ界は遅れている。