今日から日本がまたちょっとキライになってしまった…
いよいよ始まってしまいました。駐禁取り締まりの民間委託&放置違反金制度。つい、町の中をサラの目のようにして走ってみたり、イチコク沿いに5秒程度停めてみたけど、民間の駐車監視員は飛んできたりしなかった。当たり前だけどね。
でも、確実に日本がめんどくさい国になっていくのは当たり前で、ますます日本がキライになってきました。きっと、いつか困る時がくるんだろうなぁ。だってさ。要するに「全ドライバー=犯罪者」っつうか=違反者」にする法律でしょ。
スピード違反と同質だよね。ほとんど守りがたい制限速度設定して、適当に泳がせて、その気になればテキトーに警察が捕まえられるってシクミ。駐車違反だってさ。都内で真剣にクルマで仕事してる人で、一瞬たりとも駐車違反しない! なんて人がいるんだろうか。新聞配達のお兄ちゃんなんて、エンジンかけてキーつけっぱなしで、カブをマンション前に停めて新聞配りにいってるけど、アレだってリッパな駐車違反だ。そんなにがんじがらめの国にしてなにが楽しいんだろうか。彼らのおかげで生活が便利になっている現実をどうみてるんだろうか。
今回の改正の本質は、巷言われているように要するに警察の「カネ」と「安定」だ。話によれば、新型の放置車両確認ロール紙が渋谷署や新宿署には重点的に配布されているらしく、すでに『ノルマ』が課されている。それと民間取締り会社の一部は、やっぱり天下り先になっている。
確かに今回の取り締まり強化で、世の中が良くなる可能性も結構ある。それは酒気帯び強化の時と同じで、極悪違反者の減少。例えば中目黒駅下の山手通りとか、246の渋滞の慢性的原因になっている違法駐車車両がなくなるのはいい。
ただね。酒気帯びの強化の時と同じで結果論なんだよね。全部を厳しくしたら、極悪例がなくなっただけ。要するに要は雑草を取るつもりでバラまで刈っちゃうようなもので、その裏には弊害が確実にある。
例えば夜のクルマでしかいけない飲み屋街の景気は確実に悪くなった。ヘビーな客はもちろんだけど、ほんの一杯でも飲んで運転する人がいなくなったからだ。これはやっぱり俺はどうかと思う。だって、ビール一杯の運動能力低下を問題視するならば、元々運動神経が悪い人や、精神的に不安定な人、夜目が利かない人、もちろんかぜ薬検問などもすべきってことになる。ま、飲酒運転に関しては賛否両論、難しいんだけどさ。
それより駐車違反は、空いてる田舎なんて停めたっていいのだ。都内だって空いてて迷惑かからなければ停めたっていいのだ。だってあいてるんだから。本来は問題な奴だけを取り締まればいいわけで、それは今でも十分できるでしょう。できないのは警察が怠慢。
要するに科学的でないのだ。日本のクルマ行政。今の若い人たちがクルマに興味がないのは、やっぱり行政が問題だと俺は思っていて、ほとんど虚勢されてる状態だ。スピード出しちゃいけない、コップ一杯も飲んじゃいけない、1秒も停めちゃいけない、高速道路は高い、ガソリンも高い、登録めんどくさいじゃ、クルマの意味ないじゃないのさ。なんか、コーヒーでヤケドしてマック訴えちゃったアメリカみたい。とにかく自由がない。そもそも“自由”って事に関して、我々日本人は見識がない。
断言しよう。このままじゃ、そのうち日本のクルマ業界はどんどん衰退するよ。だって日本じゃ面白い車作れないし、そもそも売れないんだもん。自分が生まれ育っている国で、クルマを楽しめなくてどうする。
そうするとメーカーも弱体化して、経済がますますイカれて、日本も一時のソ連みたいになる。今はたまたま自動車メーカーががんばってるけど、その代わりの産業もあまり伸びてこない。だって、日本はとにかく自由がないから。
クルマ行政は今、日本の閉塞的、官僚的世界の象徴だとおもう。ホント、だんだん日本にいるのがイヤになります。