美しい生活を売るDysonとMacintosh
なぜかダイソンの発表会に行って参りました(笑)。そ、新作コードレス掃除機、デジタルスリムDC62! 今、自動車用としてアピールしており、同業メディアが多数呼ばれてて、物凄く妙な活況を呈してましたが、これが確かに素晴らしい出来。
やたらめったら吸い取れるのだがこれが! 実際、私たちはしょっちゅうクルマの掃除をしているが、これがなかなか気持ちよろしくない。今までエレクトロラックス、マキタと使っているが未だ完璧! と思う物に出会ったことがない。マキタは結構いいけど。
そこでDC62は未だかつて無いスッキリ感を味あわせてくれた。初めてマトモな電動歯ブラシを使ったようなキブンとでもいうか、そうそうここ最近毛先の細い歯ブラシを使ってるけど、本当に奥まで届く。同じような感動か(笑)。
ただね。基本セットの定価がほぼ7万円って…どういうこと? ユーザーとしては結構考えてしまう。
しかしいわゆる「たかが掃除機」「たかが扇風機」をここまでブランドに育て上げたダイソンには恐れ入る。非常に基礎的な知識だけど、最大の違いはサイクロンと呼ばれる構造にあり、吸い取った空気をテーパー状の筒を通す過程で大体のゴミを分離できる。フィルターを使わずね。だから吸い取りが落ちない。なんかエンジン燃焼室で作るスワールを思い出した(笑)。
それと新作モーター。これがいかに凄いかは適当にネットで見て頂くとして、それより掃除機のためだけにデジタルV6モーターを開発し、開発費1億5000ポンドで、専用エンジニアが46人! ってのにマジでビックリ。
そこまで費やすとは…。それといわゆる家電の最たるものだけど、ここまでブランディングする力に心底参った。一体、ソニー松下はなにやってるんでしょうね。日立シャープも。
キモは使い勝手の良さと美しいデザインにある。確かに「スッキリお掃除出来る快楽」ってある。それとパソコンのMacintoshを初めて使った時だけど、美しいデザインのものを日常的に使う精神的高揚も物凄い。この視点において、ニッポン家電は明らかに負けている。ダメデザイナーを使う愚をつくづく思い知りました。
まだまだやれることはある。私も反省です。